TokuteiJuku’s blog

特定社労士試験の勉強と受験

合格発表から3日経ちました。

 15日(金)、第19回特定社労士試験の合格発表がありました。連合会のWebsiteを見て、まず驚いたのは、受験者数が900人を切ったことでした。次に、あれだけの難問だったのに、合格最低点が、例年と同じく55点だったこととそれでも合格率が5割を超えていたことです。

 毎回、この試験は一体どのように採点しているのか?本当に公正な採点がなされているのか?との疑問が湧くのですが、今回は、問題が難しかっただけに、一層、そう思いました。合格間違いなしと思っていた塾生が不合格になる一方、第2問(倫理事例問題)で、20点を超える高得点を獲得して合格する塾生が複数いるのを見ていると、本当に、よく分からない試験だと思います。

 今回は、出題の趣旨が今までになく具体的に書かれていたので、自分の分析が間違っていなかったという確信が得られたことは、助かりました。

 いずれにしても、この第19回の問題は、第1問、第2問ともに、今までで一番よくできた問題だったと考えています(ただ、出題の趣旨を読むとその内容に若干疑問があります。)。したがって、第19回の過去問を徹底的に分析すると、特定社労士試験の出題範囲と回答の書き方の半分以上をカバーする勉強が出来るのではないか、と考えています。

 例えば、第1問では、第19回は第14回以来問われなかった錯誤(民法)が大きなテーマとなる一方、第2問小問(2)では双方代理(民法)がテーマになるなど、民法総則の勉強が欠かせないという印象を受けました(出題の趣旨が社労士法22条2項だけで解けると書いてあるのには違和感があります。)。同小問(1)では、直接には社労士法の条文の解釈の知識が問われているのですが(出題の趣旨に中央発信教材に書かれた解釈の内容について触れられていないのが気にかかります。)、それを知らなくても、何か変だなという感覚(社会常識)があれば、フェイルセーフ(安全な方に転ぶ)が働いて、妥当な解答を導き出すことができたのかなと思う訳で、従来から、よく倫理事例問題で必要知識として問われてきた会社法の実務に基づく知識と併せて、(法的三段論法の運用能力に加えて)経済社会の常識力が問われているのだなと考えるようになりました(以前からそう考えてはいましたが、今回、確信しました。)。

 そこで、第20回特定社労士試験に向けて、情報提供のやり方(ブログのメディア選択、書き方、教材のブラッシュアップなど)について、もう一度見直すことにしました。2月から3月の前半は滅茶苦茶忙しかったので、なかなか、できなかったことを、(比較的暇な)この2週間を使って整理したいと考えています。

 よって、3月末には、第20回特定社労士試験に向けての方針を打ち出します。