TokuteiJuku’s blog

特定社労士試験の勉強と受験

三公社五現業って知ってますか?

 私が、大学時代(1980年前後)、中曽根首相が第2臨調というのを作って、行政改革をやり出しました。その時の一番の成果が、三公社の民営化です。

 当時の三公社とは、①日本国有鉄道(その後、東、西、東海,、貨物等のJRに分割)、②日本電信電話公社(今のNTTの前身)、③日本専売公社(タバコと塩の専売をやっていた今のJTの前身、後に塩は塩事業センターに)のことを指していて、今は、すべて民営(株式会社)化されています。一方、五現業とは、郵便・国有林野・紙幣等印刷・造幣・アルコール専売(現在は日本アルコール販売株式会社)を指して、現在は、国有林野を除いて独立行政法人または民営化になっています。JRも東・西・東海は黒字ですが、北海道・四国・九州は赤字ですし、JTは一時派手に多角化を進めましたがほとんど失敗して撤退し、たばこへの本業回帰と海外展開に生き残りをかけているというのが現状で、比較的うまく行っているのは、NTTぐらいでしょうか。

 なぜ、このような現代史の話を始めたかというと、某大学の図書館の書棚で、「財界」編集部編「郵政改革の原点 生田正治日本郵政公社初代総裁4年間の軌跡」財界研究社という本と藤田和恵著「民営化という名の労働破壊」大月書店という本を見つけたときに、郵政省で行われていた郵便事業は、小泉改革のときに、郵便・簡保・貯金の事業全部を4年間公社化して、その後、民営(株式会社)化されていて、この民営化された日本郵政グループでは、最近でも不祥事が相次いでいるので、これは、きっと、国鉄の分割民営化のときと同じような労働問題が色々あるのだろうなと考えて、興味をそそられたので、借りてきたからです。

 両方を読んでみて、予想どおりというか、やっぱりというか、(先に読んだ)生田総裁の発信した情報と藤田和恵氏がレポートした情報には、光と影がありました。一般論を言うなら、大組織のトップというのは、外面は良いが内部では・・・?というのが実態だと思います。前者の内容がどうだったかコメントを差し控えますが、特定社労士試験第1問(紛争事例問題)の勉強になるという点から言うと、後者(国鉄民営化や介護現場の話も出てきますから)は一読の価値があると思います(両方読み比べるのがベターですが)。

 

 話は変わりますが、労働相談などで、労働者・使用者双方のお話を聞いていて、この頃思うのですが、中小企業は労働法令に疎くて、経営の状態の悪化による人減らし(整理解雇、雇止め等)の際に、懲戒解雇の理由になる反抗的勤務態度や職務怠慢など(そこに好き嫌いや嫌がらせが絡む)を、ない交ぜにして人選をして、ろくに説明・説得をせずに解雇や雇止めをしている事例が多いなあ、だから紛争になるし、労働者が有利なケースが多い(証拠があるかどうかは別の話として)し、罪の意識無くサービス残業を強いている場合が多い。よって、調停やあっせんで、労働者側について少額の賠償金を獲得してあげるというのは、特定社会保険労務士にとって理にかなった仕事だと思います。

 一方、使用者が大企業で、周到に防御策が準備されていたり、労働者が過労死や過労自死をして遺族が多額の損害賠償請求する場合などは、やはり、労働問題専門の弁護士に最初から相談して任せるべきだと思います。

 

 またまた、話は飛びますが、私は子供の頃から大のプロレス・ファンです。ご存じの方も多いと思いますが、プロレスには、ベビー・フェイス・善玉(例えば、力道山アントニオ猪木)とヒール・悪玉(例えば、シャープ兄弟フレッド・ブラッシータイガー・ジェット・シン)がいないと面白くないわけです。これって、水戸黄門でも桃太郎侍でも半沢直樹でも同じだと思うのです。悪役が憎らしいほど強いから、善玉が勝ったときに溜飲が下がるのです。最初は痛めつけられた善玉が、堪えて、堪えて、最後には、必殺技で悪玉を倒す。これって、スカッとしますよね?

 まあ、現実の個別労働紛争では、不良労働者もいるので、使用者側に付くのが一概に悪玉とは言い切れませんが、と思う、今日、この頃です。